エアコンなどの200V製品はブレーカーがどう動くのか。アンペア(A)? ワット(W)? これが結論!
電力を多く使用する、エアコンやIH製品などは100V、200Vの製品があります。
学校で習ったのはV×A=W これは直流の場合で家庭で使用する電気は交流のため、正確にはV×A=VA(皮相電力) VA×力率=W となるそうです。
いずれにしても、同じ消費電力を出力する場合にVの値が大きい方がAの値は小さくなる、と言う事ですね。
さてよく電気を一度に使いすぎるとブレーカーが落ちる、と言いますが、この時判断しているのは流れる電流?それとも電力?なのか。
つまり100V、200V製品でそれぞれブレーカーの動きは変わってくるのか?
電気素人が色々と調べて、最終的には電力会社聞いてみた結論です。
結論から言うと
ネット上では「200V製品が自分の家で使えるのか?」と言う質問をいくつもみかけます。やはり買って使えなかったと言うのは嫌なので気になるところですよね。
ただ、結論がマチマチで結局どうなの!?と言う人が多いのではないでしょうか。
実はそもそも話をややこしくしているところがズバリ以下です。
- 電力会社によって契約形態が違う
- ブレーカーは1つだけじゃない
自分も初めはこの前提がなく、かなり頭を悩ませました。
- 北海道電力、東北電力、東京電力、中部電力、北陸電力、九州電力は「アンペア制」の契約。
契約30Aや40Aと言った形で契約し、電力会社からそれを制御するアンペアブレーカー(リミッター、サービスブレーカー)が設置される。
関西電力、中国電力、四国電力、沖縄電力は「アンペア制」の契約を行っていない。つまり電力会社のアンペアブレーカーは設置されない。 - ブレーカーはアンペアブレーカー以外に、漏電ブレーカー、安全ブレーカー(子ブレーカー)で設置される。
アンペアブレーカーは使う消費電力、それ以外はVに関係なく流れる電流で判断する。
つまり「アンペア制」の電力会社だと、同じ消費電力の100V、200V製品があっても、結局アンペアブレーカーが設置されている場合は電力で判断している以上「200Vの方がブレーカーが落ちにくくなる」とは言えないことになります。
ただし、安全ブレーカーは各部屋ごとに分岐して(主に)20Aで制限を掛けていることが多いらしいので、この安全ブレーカーだけでみれば落ちにくくなる、というのも実は間違いではないのです。
また、設置を行っていない電力会社ならば、基本的には漏電ブレーカーに直接繋いでいるので、200Vであればブレーカーが落ちにくくなると言えます。
ただでさえそれなりに専門的な内容なのにも関わらず、これでは結論がずれるのも分かりますね。
この質問でも回答がバラバラですが、最後の方の結論がまさにその旨を指摘されています。
Wikipediaにもその旨が書かれています。
念のため、確証を取ってみようと思います
ここまではあくまでネット知識になるので、やはり餅は餅屋。アンペア契約を行っている某電力会社にきちんと確認を取ってみたくなりました。
しかしながらここで問題が発生。
「なんと、電力会社でも人によって回答が違う」
最初に聞いた方はなんとアンペアで遮断される、との回答。
自分の中では前述の内容でほぼ固まっていたのですが、ここに来てさらに振り回されることに。
確認に行ったり来たりしたものの最終的には、「やはりアンペアブレーカーは消費電力で判断する、アンペアで判断すると回答いただいた方の認識誤り」と言うことで落ち着きました。
でもこれ、それぞれの回答を鵜呑みにして使えると思った製品が使えなかったら結構大変な事ですよね。。
逆に言うと、それだけややこしい話、とも言える訳ですが。
まとめ
- 「アンペア制」で契約している場合、アンペアブレーカーは消費電力が規定を超えた時点で遮断する
- 関西電力、中国電力、四国電力、沖縄電力はアンペアブレーカーは設置されない(ただし、その先のブレーカーで制限はされている)
- 電力会社やお店の人に聞いても、正しい回答を得られない可能性があるから要注意
電化製品購入の際に是非ご参考頂けたらと思います!
※当方専門家ではないので、どこか異なる内容がありましたらご指摘お願いします。